New Representative's Message 新社長挨拶

JHyM第Ⅱ期にあたって

 日本水素ステーションネットワーク合同会社(Japan H2 Mobility: JHyM〈ジェイハイム〉) は、「燃料電池自動車(Fuel Cell Vehicle: FCV)の普及拡大と、水素ステーションビジネスの自立化」を目指し、2018年に設立されました。
 20182022年度までの5年間を第Ⅰ期とし、水素ステーションの全国展開に取り組み、結果として計71*の水素ステーションを新設することができました。国、地方自治体、その他多くのステークホルダーの皆様には多大なるご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
 一方、5年を経過しても、FCVの普及台数は国のロードマップの目標台数を大きく下回っており、加えて、水素社会に向けた水素サプライチェーンの構築もまだまだ多くの課題を抱えております。JHyMは、第Ⅰ期の理念を踏襲しつつ、このような状況の改善に寄与すべく、次の4つの取り組みを新たな指針として第Ⅱ期(20232027年度)に移行することを決定しました。

1.JHyM会員間の連携を活用した、水素需要の拡大策の検討・実践
2.水素ステーションの運営費の低減に向けた取り組み
3.FC商用車の市場導入を視野に入れた、JHyM終了後の制度設計への貢献
4.地方の水素ステーションの連帯・活性化による、日本全国の水素社会への機運づくり

とりわけ重要な課題と認識しているのが、地方の水素ステーション事業の自立化に関わる取り組みです。カーボンニュートラルに向けて日本が一つになって進んでいくためには、「町の水素屋さん」である地方の水素ステーションには、水素サプライチェーンや全国のネットワークを支える重要な存在という位置づけだけでなく、水素社会のシンボルとしての役割もあると考えています。
 都市部と地方、乗用車と商用車、一般ユーザーと法人ユーザー、取り組み方や進度に違いはあっても、いずれもカーボンニュートラルには欠かせないプレーヤーです。JHyMは多様なステークホルダーの皆様の強みを活かし、モビリティの分野から水素社会の理念が全国に浸透していくことを目指して新たな一歩を踏み出します。
* 2023年3月現在、一部建設中


日本水素ステーションネットワーク合同会社
社長 吉田 耕平